「恥をかける場所」があるというのは
ありがたいことだと思います。

昔から人見知りで、人と全然話せない内気な子だったんですけど、女の子達が元気に過ごしているアニメを観て、こんなふうになりたいなと憧れていました。そのとき元気な役をやられていた方が別の作品でシリアスなお芝居をしていて、「こんなすごい表現ができる人間になりたい」と思い、バイトでお金を貯めて高校２年生の時に入所しました。親に相談するときはドキドキでしたが、「自分でお金を出して、自分で夢を掴んでね」と特に反対のない感じでした。あとから姉や妹に聞いたのですが、私には何も言わないのですが陰ながら応援してくれていたようです。はじめの頃はクラスメイトの前で演技をするだけでも緊張していました。でもだんだんと人前でお芝居を楽しめるようになり、次第に自分の殻が破れていった感覚を覚えています。「恥をかける場所」があるというのはありがたいことだと思います。レッスンでは自分のやりたいことを試せるので、失敗しようが何しようが挑戦していくことが大切だなと。やった分だけ身についているので、いろんなことを求められても返していけるんです。現場に出るようになって、なおさら実感しています。

入所案内より抜粋