心を整え、スタジオを自分が安心できる場所に。
現場でお仕事をする時の気持ちのあり方を教えてもらいました。

大学在学中、就職を考えた時に好きだったアニメ業界に関われる仕事に就きたいと思い、声優をめざして養成所に通い始めました。日ナレを選んだのは大学に通いながら行ける週１回のクラスがあったこと、家から通える距離に大阪校があったこと、そして出身者に自分が尊敬する方が大勢おられたことから決めました。それまで自分の内にあるものを表現するなんて恥ずかしくてできなかったけど、養成所はそれをやってもいい場所で、そういう環境に入れたことでようやく自分になれたという気がして、僕は一気に変わりました。日ナレに入ってからが僕の中では青春できたなって感じで、本当に楽しかったです。教わったことで特に役立っているのは精神的な部分。現場で共演者やスタッフの方々にご挨拶するのはもちろん、スタジオに対しても心の中で「よろしくお願いします」って挨拶するとか、マイクや自分が座る椅子に対しても挨拶する。それによって心を整え、スタジオを自分が安心できる場所にすることができるんです。台本についても、いきなり自分が出るシーンを探すのではなく、台本に「よろしくお願いします」って挨拶して、１ページ目から開いて読み込んでいく。現場でお仕事をする時にもっとも大事な気持ちのあり方を教えてもらいました。

入所案内より抜粋