日本ナレーション演技研究所を卒業した生徒さんにインタビューをしている『声優マガジン』の中から、日ナレに通っていた頃のエピソードを中心にご紹介させて頂きます。

アイムエンタープライズ

早見 沙織ハヤミ サオリ

主な出演作品

【アニメ】
SPY×FAMILY(ヨル・フォージャー)
鬼滅の刃(胡蝶しのぶ)
鬼人幻燈抄(白雪)
SAKAMOTO DAYS(大佛)
魔法つかいプリキュア!(花海ことは/キュアフェリーチェ)

Q 日ナレにはいつ、どのような経緯で入所したのですか?

小学6年生の3月に、雑誌に載っていた日ナレの広告を見たことがきっかけでした。声優になるための学校があって、中学生でも通えるジュニア声優クラスがあることを知って、通ってみたい!って思ったんですけれども、私はすごく引っ込み思案な子どもだったので、親に言い出す勇気が持てなくて。でも、どうしても通いたい思いが消せなくて、ある日リビングの机の上に日ナレの広告が載っているページを開いて置いておいたんです。親に気づいてほしいというさりげないアピールですね(笑)。そうしたら、私が声優に興味を持っていることを知っていた母が「行きたいの?」と聞いてくれて、思いを伝えたところ、認めてくれました。ただ、「申し込みの電話は自分でしてね」と言われて、すごい緊張して手が震える中、自分で事務局に電話しました。母は私が表に出たがるタイプではないことをわかっていたので、本気でやりたいのなら、その一歩は自分で踏み出しなさいと背中を押してくれたのだと思います。

アイムエンタープライズ

稲垣 好イナガキ コノミ

主な出演作品

【アニメ】
僕の妻は感情がない(ミーナ)
君は冥土様。(日陰ナカ)
ブサメンガチファイター(聖華)
戦隊レッド 異世界で冒険者になる(イドラ・アーヴォルン)
Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-(結愛せるふ)

Q 日ナレを選んだ理由を教えてください。

中学生の時、私が好きなアニメに出ている声優さんが所属している事務所を調べて、アイムエンタープライズを知り、付属の養成所に日ナレがあることを知りました。すぐにでも入所したい気持ちがあったのですが、新潟に住んでいたし、家族も家から出てほしくないという考えだったので、高校を卒業したら、上京して入所しようと決めていました。ところが、高校卒業を間近に控えた頃、家族に「やっぱりダメ」と反対されたんです。というのも、私は世間知らずというか、当時は電車にも乗ったことがなかったし、貯金もそんなにないし、「いきなり東京で一人で生活していけるのか」と言われまして。その通りだと思ったので、まずは声優学科のある地元の専門学校で学びつつ、バイトしてお金を貯めることにしました。専門学校で2年間学ぶうちに、声優になりたいという気持ちやアイムエンタープライズに所属したいという気持ちはますます強くなって、卒業後すぐに上京して日ナレの入所審査を受けました。