ヴィムス
市川 太一イチカワ タイチ
生年月日:2月4日 出身地 :東京都
主な出演作品
終末のハーレム(水原怜人)
神之塔 -Tower of God-(夜)
ネクロノミ子のコズミックホラーショウ(NAO-KICHI)
カブキブ!(来栖黒悟)
メジャーセカンド(卜部隼人)

Q 日ナレを選んだ理由を教えてください。
大学に進学したら声優への道を志すと決めていたのですが、どうやったらなれるのかさっぱりわかりませんでした。そこで「声優養成所」とネットで検索したら、最初に名前が出てきたのが日ナレでした(笑)。また週1回のレッスンなら大学に通いながら両立も可能ですし、受講料も自分で工面すると決めていたので、経済的な面からみても日ナレは魅力的でした。
Q 実際に入所してみていかがでしたか?
入所したのは大学2年生の時だったんですが、何かを演じる、人前に立って表現する、という行為が正直恥ずかしかったです。またエチュード(即興劇)のレッスンでは、どう演じていいのかわからず少し戸惑いました。基礎科では1年目ということもあって、発声方法をひたすら勉強するものだと勝手に想像していたので「え、いきなり演技をするの?」という驚きがありました。でも、恥ずかしかったことより「1年目からお芝居のレッスンができるんだ!」という喜びの方が大きかったです。また、基礎科の講師の方のおかげで、演じることが恥ずかしいという感情を払拭することができました。僕自身、演じているうちに「次はもっとこうしてやろう」とか「次はクラスのみんなを笑わせてやろう」という欲が自然と湧いてきたんです。
Q お芝居をすることの楽しさを知ることができた1年だったということですね。では、当時のライフサイクルを教えていただけますか?
平日は大学とアルバイトに、そして週末は日ナレに通っていました。
Q 研修科のレッスンで印象に残っていることはありますか?
講師の方からマイク前での演技について、とても具体的に細かく指導していただきました。以前の僕は大切なセリフの前に、一度ブレスをしてからその後のセリフを言う、つまり観ている方の印象に残るような組み立てでお芝居をしていたのですが、講師の方から「そんなに一呼吸置いてしまうと、わざとらしく見えるよ。普段、人は大切なことを言う前だからといって、そんなに間は空けないよね」という指摘を受けたんです。確かに、よりリアルな演技を意識するならば、普段の話し方のニュアンスを大切にするべきだと気づかせていただき、とても勉強になりました。
Q では最後に、声優をめざしている方にメッセージをお願いします。
アニメが好きだという興味以外にも、強い動機を持ってほしいです。もちろんアニメが好きであることは大切なことだと思うのですが、このお仕事は厳しい世界でもあるので、それだけでキャラクターを演じるのは難しいと思います。真剣に声優をめざしているのなら、目の前にある課題に集中して、必死に取り組んでみてください。
2019.02.19 声優マガジンより転載

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