アイムエンタープライズ
大塚 剛央オオツカ タケオ
生年月日:10月19日 出身地 :東京都
主な出演作品
【推しの子】(アクア)
薬屋のひとりごと(壬氏)
メダリスト(明浦路司)
トリリオンゲーム(天王寺陽)
沖縄で好きになった子が方言すぎてツラすぎる(中村照秋)

Q 日ナレを選んだ理由について教えてください。
所内オーディションがあること、出身者に知っている声優さんがいらっしゃること、そして自分で受講料を支払うと決めていたので、金銭的な面での通いやすさなど、すべてを考慮したうえで選んだのが日ナレでした。入所案内をしっかり読み込んでから決めましたから、スッキリした気持ちで通うことができました。
Q 実際に入所してみていかがでしたか。
大学の時に夏期講習で演劇論に触れた程度でしたから、お芝居に本格的に触れたのは初めてといっていいと思います。なので、初めのうちは腹式呼吸ひとつとってもどのようにやるのかよくわかりませんでしたし、かつ舌も自分の思うようには口が動きませんでした。正直もっと自分はやれるんじゃないかと思っていたのですが、実際にやってみたらどれも想像以上に大変でした。また、基礎科の講師の方はなかなか褒めてくださらない方で、自分なりに考えてきた演技をいろいろ試してみるのですが、なかなか認めてもらえず、最初の1年間は悔しい思いばかりでした。ですが、これが自分にとってはかえって良かったと思っています。
Q 入所した頃の一週間の生活サイクルを教えていただけますか?
レッスンのある日だけは、終日演技の勉強をすると決めて、残りの6日間は朝から晩までアルバイトをしていました。当時の僕は幸いなことに実家暮らしだったので、その分、経済的なことに神経を削られることなく、精神的に余裕のある状態でお芝居の勉強に没頭することができました。
Q 日ナレに通うなかで、成長を実感できた瞬間や出来事があったら教えていただけますか?
基礎科の時の話なのですが、レッスン中に「バチっとハマったな!」と感じられる体験をしました。その時は、今まで学んできたことを、やろうと意識しなくても自然とできるようになっていたんです。講師の方からも「今のそれだよ!」とおっしゃっていただけました。季節は冬だったと思うので、4月に入所してからガムシャラにやってきたことが、ようやくこの時、成長につながったと実感できました。
Q 最後に声優をめざしている方にメッセージをお願いします。
自分が今、こうしてお仕事をいただけているのは、これまでの積み重ねがあったからだと思っています。今までの一つひとつの選択と行動が現在の僕をつくっていると思うので、今はあまり余計なことを考えずにひたすら前進したいと思っています。皆さんも自分の中でどうなりたいのかを明確にして、一番やってみたいことをしっかり持ってさえいれば、頑張れると思います。そしてそんな思いを大切にして欲しいですね。
2019.05.14 声優マガジンより転載

声優マガジンでは全文を掲載!