アイムエンタープライズ

柳田 淳一ヤナギタ ジュンイチ

生年月日:4月5日 出身地 :福岡県

主な出演作品

【アニメ】
禍つヴァールハイト -ZUERST-(ベンジャミン・パヴァルド)
Unnamed Memory(ラナク)
number24(上丘伊吹)
灼熱カバディ(室屋大助)
転生したらスライムだった件 転スラ日記(クロベエ)

Q 日ナレを選んだ理由を教えてください。

当時、読んでいた雑誌に広告が出ていたのを見ていて。で、調べてみたら、僕の好きなアニメのキャラクターの声をされていた方が、出身者の中に有名な方がたくさんいて。あと、アルバイトしながら生活していたので、週1回のレッスンなら通えそうかなと思って決めました。

Q 入所した頃の日ナレの印象について教えてください。

声優の演技は経験したことがなかったのですが、僕は劇場での芝居経験もありましたから、基礎科で学ぶような芝居の基礎はすでにできていたようで講師の方からも褒めていただきました。でも、今は基礎科から入って良かったと思っています。それまでとは違った環境で芝居の基礎を習うことはとても楽しかったですし、高校生から年上まで、幅広い年齢層のクラスメイトと、同じ目的のもと、同じレッスンを受けるのはとても新鮮で、いろいろな影響を受けました。例えば、お芝居の経験がない人もいたけれど、初めてだからアイデアがないかというとそんなことはなくて、僕が持っていない視点や鋭いアイデアを出してくることもあって。そういう仲間たちと一緒に切磋琢磨する経験ができた。それは本科も同じでした。

Q 研修科で初めて声優としてのレッスンを受けることになって、いかがでしたか?

これまで体とか表情とか小道具とか、いろいろなツールを使って表現してよかったのに、声だけで動きや体の状態、心情を表現しなければならなくなって、声優の仕事って、こんなに不自由で難しいんだって痛感しました。自分ではできているつもりでも、聞いてみると、「全然足りないし棒読みじゃん!」って。演じるという意味では声優も俳優も同じですが、テニスと野球が同じ球技でも全然違うのと同じくらい、僕にとっては異なりましたね。

Q お仕事をするようになって、日ナレで学んだことが活きていると実感できることはありますか?

たくさんあります。まず一つは、仕事をもらった時に単にその役をこなして終わるのではなく、どれだけいろいろなことを現場でつかんで帰ってくるかが大事ということを考えられるようになったことです。日ナレのレッスンは、1回のレッスンでどれだけのものをつかめるかの繰り返しでしたからね。単に自分の芝居を見てもらうだけじゃなくて、クラスメイトの芝居を見て、自分にはないやり方だからもらっちゃおうとか、さらに言えば、レッスン日以外の時間も芝居のためにどう活かすかが重要とか、そういうことを考えられるようになったのは大切な経験でした。あと、普段会話をしている時の心の動きを芝居に活かすようレッスンでよく言われていたのですが、プロになって改めてすごく大事なことなんだって再認識しました。例えば、大好きな人と会えた時の“おはよう”と、家族に対しての普段の“おはよう”では違いますよね。そういうことを自分の中に取り込んで、いつでもすぐに出せるようにしておく。会話だけでなく、外に出て空気がおいしかったとか、満員電車で額に汗をかいたとか、日常の些細な心の動きも覚えておくことは絶対に役に立つと実感しています。

Q 最後に声優をめざしている方へメッセージをお願いします。

どんな仕事でも同じだと思うけど、自分が目標とするゴールに向かって、どう時間を使うかが一番大事です。24時間みんな同じ時間が与えられている中で、自分はどう過ごすか。せめて、日ナレに通っている何年間かだけは、苦手で避けてきたことにチャレンジしてみようとか、通ってこなかった道に足を踏み入れてみようとか、してほしいですね。経験を積むことが何より役者の糧になりますから。役者にとって一番必要なスキルって、自分で考える力だと僕は思うんです。こういう声優になりたいと思った時、自分は今どうなのか。何ができていて、何が足りなくて、改善すべき点は何なのかを常に考えて、トライ&エラーを繰り返してほしいですね。そしていつか、現場でお会いできたら嬉しいです。

2020.03.31 声優マガジンより転載

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その他の卒業生の声

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早見 沙織ハヤミ サオリ

主な出演作品

【アニメ】
SPY×FAMILY(ヨル・フォージャー)
鬼滅の刃(胡蝶しのぶ)
鬼人幻燈抄(白雪)
SAKAMOTO DAYS(大佛)
魔法つかいプリキュア!(花海ことは/キュアフェリーチェ)

Q 日ナレにはいつ、どのような経緯で入所したのですか?

小学6年生の3月に、雑誌に載っていた日ナレの広告を見たことがきっかけでした。声優になるための学校があって、中学生でも通えるジュニア声優クラスがあることを知って、通ってみたい!って思ったんですけれども、私はすごく引っ込み思案な子どもだったので、親に言い出す勇気が持てなくて。でも、どうしても通いたい思いが消せなくて、ある日リビングの机の上に日ナレの広告が載っているページを開いて置いておいたんです。親に気づいてほしいというさりげないアピールですね(笑)。そうしたら、私が声優に興味を持っていることを知っていた母が「行きたいの?」と聞いてくれて、思いを伝えたところ、認めてくれました。ただ、「申し込みの電話は自分でしてね」と言われて、すごい緊張して手が震える中、自分で事務局に電話しました。母は私が表に出たがるタイプではないことをわかっていたので、本気でやりたいのなら、その一歩は自分で踏み出しなさいと背中を押してくれたのだと思います。