アイムエンタープライズ

稲垣 好イナガキ コノミ

生年月日:7月24日 出身地 :新潟県

主な出演作品

【アニメ】
僕の妻は感情がない(ミーナ)
君は冥土様。(日陰ナカ)
ブサメンガチファイター(聖華)
戦隊レッド 異世界で冒険者になる(イドラ・アーヴォルン)
Do It Yourself!! -どぅー・いっと・ゆあせるふ-(結愛せるふ)

Q 日ナレを選んだ理由を教えてください。

中学生の時、私が好きなアニメに出ている声優さんが所属している事務所を調べて、アイムエンタープライズを知り、付属の養成所に日ナレがあることを知りました。すぐにでも入所したい気持ちがあったのですが、新潟に住んでいたし、家族も家から出てほしくないという考えだったので、高校を卒業したら、上京して入所しようと決めていました。ところが、高校卒業を間近に控えた頃、家族に「やっぱりダメ」と反対されたんです。というのも、私は世間知らずというか、当時は電車にも乗ったことがなかったし、貯金もそんなにないし、「いきなり東京で一人で生活していけるのか」と言われまして。その通りだと思ったので、まずは声優学科のある地元の専門学校で学びつつ、バイトしてお金を貯めることにしました。専門学校で2年間学ぶうちに、声優になりたいという気持ちやアイムエンタープライズに所属したいという気持ちはますます強くなって、卒業後すぐに上京して日ナレの入所審査を受けました。

Q 入所した頃の日ナレの印象を教えてください。

専門学校で2年間学んだ経験があったので、本科の入所審査を受けて入所しました。歌とダンスと演技の週3回クラスを選んだのですが、初日が未経験のダンスでのレッスンで全然できなくて体調を崩しました(苦笑)。さらに、1分間自由なことをして自分をアピールするという時間がありまして。「私が最も苦手なことが来た!」と思っていたら、他の皆さんは、ラップをしたり、歌を歌ったり、本当にいろいろなものが繰り広げられて。ただ、怖気づいてしまう一方で、専門学校の時とは違って、日ナレは、高校生から社会人の方まで幅広い年齢の方がいらっしゃって、こんなにも個性豊かな人たちが集まっているんだと感じて、「すごく刺激的で、面白い!」とワクワクしたことを覚えています。

Q 当時の生活パターンを教えてください。

月、水、金でレッスンに通い、その他の日にバイトを入れて、お休みの日を1日作るという生活でした。最初はバイトを3つ掛け持ちしていました。でも、毎日、帰宅してから寝る間を惜しんで次のレッスンのための練習をしていたので、それだとお金は入るけど、身が持たないということで、生活を見直しながら、バイトを減らしてお休みを増やしていきました。翌年、研修科に進んでからは、週1回のレッスンに変えて、貯金も増えて生活も安定してきたので、余裕を持って練習に取り組めるようになりました。

Q 研修科のレッスンはいかがでしたか?

1年目の時は、自分の中の課題だった「表現の幅が小さい、狭い」という壁にぶち当たり、自信をなくしてしまいました。でも、講師の方が実践的に指導してくださって、例えば、ボイスドラマのレッスンで、「何人かいる登場人物の中のどの役だったら自分は“需要”があるかを自分で考えなさい」と言われたことは今もすごく印象に残っています。それまで私は、自分に合う役を選んでいただき、こういう演技でやりなさいと指示してもらえるものと勝手に思っていました。でも、その逆で、受け身ではなく能動的に考えられるようにならなければいけないと。それをきっかけに、自分の声質や得意な芝居は何かを研究するようになったことは大きな変化だったと思います。

Q 最後に声優をめざしている方へメッセージをお願いします。

表現の幅を広げるために、いろいろな経験をして、いろいろな知識を入れて、自分と向き合ってほしいです。夢に向かう中で、自分はやっぱり声優には向いていないかもとか、悩んだり、辛い思いをしている人もいるかもしれません。でも、あなた一人ではありません、私もそうだったし、皆、同じ思いをして頑張っています。何より、その先に待っているやりがいや楽しさは、あなたの想像のもっと上を行くものです。声優って本当に魅力いっぱいのお仕事ですから、一緒に頑張りましょう!

2024.07.07 声優マガジンより転載

声優マガジン

声優マガジンでは全文を掲載!

その他の卒業生の声

アイムエンタープライズ

早見 沙織ハヤミ サオリ

主な出演作品

【アニメ】
SPY×FAMILY(ヨル・フォージャー)
鬼滅の刃(胡蝶しのぶ)
鬼人幻燈抄(白雪)
SAKAMOTO DAYS(大佛)
魔法つかいプリキュア!(花海ことは/キュアフェリーチェ)

Q 日ナレにはいつ、どのような経緯で入所したのですか?

小学6年生の3月に、雑誌に載っていた日ナレの広告を見たことがきっかけでした。声優になるための学校があって、中学生でも通えるジュニア声優クラスがあることを知って、通ってみたい!って思ったんですけれども、私はすごく引っ込み思案な子どもだったので、親に言い出す勇気が持てなくて。でも、どうしても通いたい思いが消せなくて、ある日リビングの机の上に日ナレの広告が載っているページを開いて置いておいたんです。親に気づいてほしいというさりげないアピールですね(笑)。そうしたら、私が声優に興味を持っていることを知っていた母が「行きたいの?」と聞いてくれて、思いを伝えたところ、認めてくれました。ただ、「申し込みの電話は自分でしてね」と言われて、すごい緊張して手が震える中、自分で事務局に電話しました。母は私が表に出たがるタイプではないことをわかっていたので、本気でやりたいのなら、その一歩は自分で踏み出しなさいと背中を押してくれたのだと思います。