アイムエンタープライズ

早見 沙織ハヤミ サオリ

生年月日:5月29日 出身地 :東京都

主な出演作品

【アニメ】
SPY×FAMILY(ヨル・フォージャー)
鬼滅の刃(胡蝶しのぶ)
鬼人幻燈抄(白雪)
SAKAMOTO DAYS(大佛)
魔法つかいプリキュア!(花海ことは/キュアフェリーチェ)

Q 日ナレにはいつ、どのような経緯で入所したのですか?

小学6年生の3月に、雑誌に載っていた日ナレの広告を見たことがきっかけでした。
声優になるための学校があって、中学生でも通えるジュニア声優クラスがあることを知って、通ってみたい! って思ったんですけれども、私はすごく引っ込み思案な子どもだったので、親に言い出す勇気が持てなくて。でも、どうしても通いたい思いが消せなくて、ある日リビングの机の上に日ナレの広告が載っているページを開いて置いておいたんです。
親に気づいてほしいというさりげないアピールですね(笑)。そうしたら、私が声優に興味を持っていることを知っていた母が「行きたいの?」と聞いてくれて、思いを伝えたところ、認めてくれました。
ただ、「申し込みの電話は自分でしてね」と言われて、すごい緊張して手が震える中、自分で事務局に電話しました。母は私が表に出たがるタイプではないことをわかっていたので、本気でやりたいのなら、その一歩は自分で踏み出しなさいと背中を押してくれたのだと思います。

Q 入所した当時の日ナレの印象はいかがでしたか?

中学1年生の4月から週1回、日曜日に通い始めたのですが、志が同じで世代も同じ、話の合うメンバーと、憧れの声優になるためのレッスンが受けられるということで、すごくワクワクしながら通っていました。
当時は声優のお仕事がどういうものかまだよくわかっていなかったこともあって、「ぜったい声優になってやるんだ!」という強い気持ちよりは、お稽古事感覚のゆるっとした気持ちで、ただただお芝居をすることが楽しくて、通っていたように思います。

Q ジュニア声優クラスで印象に残っていることはありますか?

ジュニア声優クラス2年目の終わりのオーディションの前に、講師の方が、「絶対大丈夫だから、あなたのそのままの魅力で頑張っていらっしゃい」というようなとても温かいメッセージをくださったんです。それがすごく嬉しかったことを覚えています。

Q プロの声優となった今、日ナレで学んだことが役に立っていると感じることはありますか?

日ナレに通っていた頃は、正直、ストレッチって何に効くんだろうって思っていました。それよりも早くエチュードがやりたい、お芝居をしたい、マイク前に立ちたいという気持ちが強かったですからね。
でも、今、年を重ねれば重ねるほど、キャリアを積めば積むほど、基本的な体や声の使い方が声優にとって大事だということを痛感していて、日ナレでは本当に大切なことを教えていただいたんだなと身に沁みて感じています。
あと、さりげなく講師の方が褒めてくださったことが今の私の支えになっているなとも思います。例えば、エチュードで、朝、玄関から家を出るという課題を出された時、私は脳内で完全に自分の家の玄関をイメージして、靴を履きながら上の戸棚から鍵を出して、荷物を持って家を出るというお芝居をしたところ、「すごく玄関が見えた」と言っていただけたんです。
そういう褒められた嬉しい記憶が私の中には忘れたくない記憶としてインプットされていて、今、お芝居でわからなくなった時やつまづいた時、ふと何も考えずにやっていたその時の感覚を思い出させてくれて、私を助けてくれるんです。

Q 最後に声優をめざしている方へメッセージをお願いします。

まず、私と同じように日ナレのジュニア声優クラスから始めたいと思っている人は、友達が作れるとか、週1回楽しいことができるという軽い気持ちでいいので飛び込んでみたらいいと思います。
そして、高校生以上の方は、たぶん、声優という仕事についていろいろ知識を得ているために、私がそうであったように、学業との両立とか、将来大丈夫なのかなとか、悩みも増えているかと思うのですが、そんな時は1回すべての雑念を取り払って、本当にやってみたいと思うんだったら、チャレンジしてほしいと思います。
困った時は、日ナレの事務局など相談できる大人の方々がいますので、一人で抱えこまなくても大丈夫です。いつかお仕事の現場で会えることを楽しみにしていますので、一緒に頑張りましょう!

2025.06.18 声優マガジンより転載

声優マガジン

声優マガジンでは全文を掲載!

その他の卒業生の声