様々な年齢、環境や考え方が違う人達が集まって、
それだけでも刺激的で得ることも多かったです。

私は高校1年生の時に日ナレに入所したのですが、当時は新潟に住んでいたので、毎週新幹線で東京まで通っていました。小学校の時に発表会の劇に出たくらいで、本格的にお芝居を学んだのは日ナレが初めてでした。同じクラスには演技経験がある人もいましたが、負けないぞという気持ちでしたね。若さゆえの自信があったから（笑）。とにかくお芝居をするのが楽しかったんです。それと様々な年齢、環境や考え方が違う人達が集まって、それだけでも刺激的で得ることも多かったです。相手との掛け合いの中で、「そちらがそういう芝居でくるなら、私の返しも変わるなぁ」といった感じで、自分が思い描いていたものとまったく違う表現が生まれたり、いろいろな発見もありました。それぞれ作り上げてくるものが全然違っていて、そういう部分をすり合わせて、より良い作品を作っていくところがお芝居のおもしろさだと感じたのを覚えています。今、現場でアフレコをしていても、相手が自分の想像と違うお芝居をしてきた時、私もそれに応えられるように演技プランをガラっと変えることがあります。瞬発力が必要なので難しいんですが、うまくマッチングすると「ああ、楽しい！」と思えます。それは日ナレで学べたからであり、今後も大切にしていきたいことですね。

入所案内より抜粋