アーツビジョン
鳥海 浩輔トリウミ コウスケ
生年月日:5月16日 出身地 :神奈川県
主な出演作品
弱虫ペダル(今泉俊輔)
薄桜鬼(斎藤一)
あんさんぶるスターズ!(三毛縞斑)
バジリスク 〜甲賀忍法帖〜(甲賀弦之介)
うたの☆プリンスさまっ♪シリーズ(愛島セシル)

Q 声優という仕事を意識したのはいつ頃ですか?
高校時代、やりたいこともないし、大学に行けるほどでもないし、でも就職もしたくない。とりあえず時間的猶予がほしくて、専門学校に何年間か通っていれば既成事実ができるかなと思ったのが始まりでした。
家に置いてあった新聞広告かパンフレットか忘れてしまいましたが、その中に声優養成所を見つけたんです。とはいっても、それまで声優という仕事があることは知っていましたし、人並に映画もアニメも観ていましたけど、自分がキャラクターに声をあててみたいとか、演じてみたいとかは考えたこともありませんでした。
入所を決めた時も、声優になりたいとか、声優をめざすという考えや覚悟はまったくなく、何も定まっていない状態でフワッと入ってしまった感じでした。
Q 入所当初の日ナレの印象はいかがでしたか?
それまで演技をしたこともないし、どうしても声優になりたいと思っていたわけでもないので、知識がない分、どんなレッスンに対しても違和感や疑問を持つことなく、楽しく通っていました。
これはたぶん性格だと思うんですけど、なんでも受け入れちゃうんですよね。そのため、通っているうちに、演じることやみんなでひとつの作品を作るという作業が楽しくなっていきました。

Q 日ナレで学んだことで今に活きていると思うことはありますか?
この仕事はトライアンドエラーの繰り返しっていうのは日ナレで学んだことでもありました。レッスンが楽しかったと言ったけど、毎回毎回、全部が楽しくて、うまくできていたわけではありません。でも講師の方に何かを言ってもらえるっていうのは見込みがあるってことですし、可能性があるってことなので、そこはネガティブに捉え過ぎずに、同じ失敗を繰り返さないという考え方でなるべく前向きに捉えて進んできました。
それがその後の仕事現場でも活きていたと思います。あとは過剰にならないぐらいの自信を持つことも大事ということも学びました。いい意味での自信を持って、堂々とやる。これは声優に限らず、他のことにも言えると思います。
Q 日ナレの講師の方に言われて印象に残っている言葉はありますか?
「みんなうまいね」って言われたことです。その後、講師の方は「俺、そんなにつらつらセリフなんか出てこないよ」って言ったんです。
要は僕らに対して、「相手の話を聞かずに自分の言いたいようにしか言っていない。それってお芝居じゃない。そのままじゃダメだ」ということを伝えたかったのだと思います。僕がその言葉の意味を自分の頭で考えて理解できたのは少し後のことだったのですが、その時に、自分で気づくことの大切さも痛感しました。もしかしたらクラスメイトの中には講師の方の言葉の真の意味に気づけないままの人もいたかもしれない。自分だけで気持ちよく演じていては作品は成り立ちません。
自分で気づくとか、まわりを見て気づくとか、“気づけるかどうか”は現場に出た時、必要なことだと思います。プロになってそれを実感しているので、当時の講師の方の言葉は今でも覚えています。
Q 最後に声優をめざしている読者にメッセージをお願いします。
日ナレに通う以外の時間、お勤めをされている方もいれば学生の方、僕がそうだったようにアルバイトをされている方もいらっしゃると思います。生活もあるから時間の作り方は難しいと思いますが、どれだけ空いている時間に自分に投資できるかが大切だと思います。
レッスン以外でも、知識、情報、経験を増やして、いい意味で自分を太らせて、声優として一番の幹の部分をしっかり育ててください。若いうちから早めに意識を持ってどんどんそういうことをやっていって、習慣にしてしまった人は、プロになってからも絶対強いと思いますよ。


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